世界遺産の社と国宝の社殿 平成27年・28年 第六十次式年造替

御修繕状況

一ノ鳥居(重要文化財/平成19年度)
 奈良のシンボルともいえる当社の一之鳥居が解体修理を終え、平成20年4月16日に立柱上棟祭が厳かに斎行されました。

 一之鳥居は春日鳥居の典型として国の重要文化財に指定されているもので平安時代に創建。春日大社の表玄関である表参道入り口に位置する、高さ6.75m、柱間5.2mの大変立派な鳥居です。

 現在の一之鳥居は寛永11年(1638年)に建てられたもので、今回は昭和36年・第二室戸台風での倒壊に次ぐ解体修理となりました。

一之鳥居  by 春日大社

一之鳥居  by 春日大社
 一之鳥居は断面八角の芯材の周りを16枚の檜厚板で囲み合わせて金輪締めにし、大きな柱としていましたが、地中に埋まった部分を中心として腐食が進み、倒壊の恐れのある危険な状態となっていました。そのため芯材の大部分を新材に替え、また囲みの檜板も3分の1にあたる部分が取り替えられました。

 この御祭儀は第60次式年造替事始めとして執り行われたもので、このあと引き続き予定されております車舎・直会殿・幣殿・着到殿・酒殿(いずれも重要文化財)と続く諸殿修理の最初のものとして、平成19年10月に解体され、奈良県教育委員会文化財保存事務所の出張所に運ばれての修理が行なわれていましたので、年の瀬を彩る春日若宮おん祭(12月17日)や、お正月にも鳥居は無く、古式に倣った一対の立榊が立てられていました。

 また、一般の建築工事では、柱や梁といった基本的な部分が完成した段階で上棟祭が執り行われますが、春日大社では建物の完成を祝う竣功祭を以て立柱上棟祭と呼び、祭典が行われることになっています。

  • 一之鳥居  by 春日大社

 当日は先ず午前11時、若草山山麓に鎮座する末社・石荒神社に於て古式の修祓にあたる荒神祓之儀を執り行い、続いて御本殿大前に移動し、鳥居竣功の奉告祭を斎行。次いで奉仕者・参列者は感謝共生の館へ移り、古儀のままに「ホウソウ献」という祝儀膳をいただきました。

 その後、午後2時に一之鳥居前へ祭場を移し、宮司以下神職・春日番匠座役奉仕者のほか、工事関係者・崇敬者など約50人が参集し祭典を執行。まず斎主・祭員の神職による中臣祓(大祓)の奉唱ののち大麻と散米を以て清祓之儀を奉仕。

 続いて御幣を持った惣大工が鳥居前にて四方を拝して奉幣を行いました。この惣大工は過日文化庁長官賞、吉川英治文化賞を受賞された当社の大石匠(おおせきしょう)である飛鳥建設代表取締役・左野勝司氏が務められました。

 奉幣ののち、惣大工から預かった御幣を番匠座役一員が笠木の中央に立てました。なお、御幣は五色の紙垂に白の懸絹の掛かったもので、儀式中に立てる中央のもの以外の左・右の御幣は最初から立ててあり、傍らには古儀の沓形餅を供えました。

第六十次式年造替 一之鳥居竣工 立柱上棟祭斎行 by 春日大社
 次に番匠座役三員、神酒を笠木に注ぎます。続いて権大工は「陰哉棟、陽哉棟、永永棟」という当社独自の掛け声を上げ、それを受けて、番匠座の引頭が笠木の三箇所で声高らかに槌打を奉仕。そして惣大工役以下番匠座役は一拝。

 なお、この後褒賞として「被物」といわれる白布一反を各々諸役に渡され、古式のままに滞りなく祭典を執り納めると、花山院宮司以下神職・奉仕者・参列者は鳥居の潜り初めを行い、めでたく一連の祭儀を終えました。
いちのとりい いたくら
一ノ鳥居 (重要文化財/平成19年度) 板倉 (重要文化財/平成24年度)
くるまやどり へいでん
車舎 (重要文化財/平成20年度) 幣殿 (重要文化財/平成25年度)
なおらいでん うつしどの
直会殿(重要文化財/平成21年度) 移殿(重要文化財/平成25年度)
ちゃくとうでん ねじろう
着到殿(重要文化財/平成23年度) 捻廊(重要文化財/平成25年度)
ほそどの・かぐらでん ちゅうもん
細殿・神楽殿 (重要文化財/平成23年度) 中門 (重要文化財/平成26年度)
はいのや おろう
拝舎 (重要文化財/平成23年度) 御廊 (重要文化財/平成26年度)
へついどの ほんでん
竈殿 (重要文化財/平成21年度) 本殿(国宝/平成27〜28年度)
さかどの ほうこ
酒殿 (重要文化財/平成23年度) 宝庫(重要文化財/平成28年度)

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