世界遺産の社と国宝の社殿 平成27年・28年 第六十次式年造替

御修繕状況

移殿(うつしどの・平成26年3月末竣工)
 移殿と呼ばれるこの社殿は、古く内侍殿(ないしでん)と呼ばれていました。それは本来この社殿が春日祭において内侍参向の社殿であったからで、後に本殿の造替や修理にあたって神さまを奉安申し上げるために移殿と呼ばれるようになりました。

 この建物の創建は、春日祭や式年造替には必須の社殿であったため、奈良時代に遡るものと考えられますが当時の資料がなく、恐らく創建当時から現状と大差なかったものと考えられています。

移殿(うつしどの)
 平安時代の大治2年(1125)に仮殿遷座祭の記録が見られ、この頃には移殿として機能していたことが分かります。現在の建物は、神社に残る記録から、慶安3年(1650)に造営されたもので、この社殿の建築上他の社殿と異なるところは、遷宮に当たって必ず丹塗り替え、屋根葺き替え、壁塗り替え等の修理が行われて建物の明装が施され、仮殿としての設置が行われることで、20年毎のご修理が繰り返されてきました。

 今回のご修理は平成25年11月、内部の塗装等の工事から始まり、年末の12月には全体が素屋根で覆われ、年明けの1月より本格的な屋根修理に入りました。甍棟の解体から腐り落ちた檜皮の撤去、下部の野地板補修が完了し、1月の下旬よりは軒付け繕いに続いて平葺きが始まりました。屋根面積が218u、使用される平葺皮が12万枚、これに必要な檜の立木は3,000本に上り、使用される竹釘は21万8千本という数となりました。

 今回もまた、平葺き作業に併せて檜皮葺き見学会を実施、多くの方々に伝統古建築継承に伴う修理技術の粋をご覧頂きました。

 檜皮屋根の葺き替えも順調に進み、2月半ばには完了、3月末には棟瓦の取り付けも完了し、昨年より覆っておりました素屋根が取り外され、黄金色に輝く見事な檜皮屋根が参拝者の目を引いておりました。

素屋根で覆われる移殿 古い檜皮の撤去作業

三角矢印 素屋根で覆われる移殿

三角矢印 古い檜皮の撤去作業が続きます

移殿西側屋根部分 内部の設え

三角矢印 着々と葺き替えが進む移殿西側屋根部分(26年1月)

三角矢印 屋根工事と平行して内部の設えも着々と進められます

小学正が見学会に参加する様子 素屋根の撤去

三角矢印 世界遺産学習として市内小学校も見学会に参加されました

三角矢印 檜皮が葺き終わり、素屋根の撤去が始まりました

竣工した移殿

三角矢印 竣工した移殿(東側より)

いちのとりい いたくら
一ノ鳥居 (重要文化財/平成19年度) 板倉 (重要文化財/平成24年度)
くるまやどり へいでん
車舎 (重要文化財/平成20年度) 幣殿 (重要文化財/平成25年度)
なおらいでん うつしどの
直会殿 (重要文化財/平成21年度) 移殿(重要文化財/平成25年度)
ちゃくとうでん ねじろう
着到殿 (重要文化財/平成23年度) 捻廊(重要文化財/平成25年度)
ほそどの・かぐらでん ちゅうもん
細殿・神楽殿 (重要文化財/平成23年度) 中門 (重要文化財/平成26年度)
はいのや おろう
拝舎 (重要文化財/平成23年度) 御廊 (重要文化財/平成26年度)
へついどの ほんでん
竈殿 (重要文化財/平成21年度) 本殿(国宝/平成27〜28年度)
さかどの ほうこ
酒殿 (重要文化財/平成23年度) 宝庫(重要文化財/平成28年度)

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