国宝殿
Kasugataisha Museum
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春日大社 国宝殿について

春日大社国宝殿は、春日大社が所有する国宝354点及び重要文化財1482点を主に多数の文化財を所蔵し展示する美術館です。春日大社は、所蔵文化財の多くが平安時代製作の宝物であり、当社にしか残っていないものもたくさんあることから、「平安の正倉院」とも称されています。これらの王朝時代の美術工芸や、日本を代表する甲冑や刀剣等武器武具などを、特別展の展示テーマに合わせ随時公開しています。
展示の導入部には水と光で春日の聖域を表現したインスタレーション空間「神垣かみがき」があり、宝物を観賞する前の、心静まる場が設けられています。また春日若宮おん祭での舞楽の演奏に用いられる日本最大級の鼉太鼓だだいこを展示した鼉太鼓ホールも見どころです。

春日大社国宝殿は、春日大社ならではの神秘的な空間において、優美な王朝文化を鑑賞できる美術館です。

施設のご案内

春日大社にとって大切な御山、神山御蓋山を仰ぐこの春日の地は、太古より人々が神の存在を感じできた聖地です。国宝殿の導入部は暗闇の中に光と水で聖地を表現した「神垣」と称される展示空間になっています。この「神垣」の作品のひとつである「神奈備」は、直径2.8メートル、高さ30センチメートルの、鏡にも見立てられる大きな水盤をスクリーンとして映像を投影しています。光を含んだ水滴が落ち、波紋や水流の現象が水面に変化を与えます。御蓋山の風景も映し出され、古来人々の生活を支える水源地でもあったことを連想させる清浄で美しい空間が広がります。またもうひとつの作品である「春日」は、世界初、格子状にはりめぐらせたワイヤーのスクリーンを使った作品で、春日大社境内を撮影した映像を映しています。この特殊なワイヤースクリーンによって映し出された境内の風景は、時間を忘れるほどに見入ってしまう不思議な空間を創出しています。


インスタレーションデザイン 岡安泉

 

神奈備(かんなび)
春日(かすが)

日本最大級の鼉太鼓(高さ6.5メートル)を展示するため、床面を掘り下げて展示しています。前面を遮らない構造によって極彩色の美しい鼉太鼓を間近で鑑賞できる広々とした空間です。また国宝殿の正面はスチールの縦格子を設置しており、境内からも華麗な鼉太鼓を垣間見ることができます。

各特別展のメインになる展示室です。特別展のテーマに合わせて、春日大社所蔵の宝物を主に展示しています。入口より見え始めるもう一対の鼉太鼓は、1階にある鼉太鼓のオリジナルであり国宝に指定されています。南都社寺の祭礼や法要に欠かすことができなかったこの鼉太鼓は、南都における神仏崇敬の歴史を今に伝えるもののひとつになっています。

春日大社が所蔵している文化財の中で特に注目されるのは、国宝本宮御料古神宝類をはじめとする美術工芸品です。その貴重な美術工芸品をよりよい環境で鑑賞していただくため、小展示室は映り込みを極限まで少なくした低反射ガラスを使用しています。また展示ケースの上部にガラスの外から照射するライトを組み込んでおり、展示ガラスや照明装置にこだわった展示室になっています。

国宝殿1階には、カフェ・ショップ鹿音(KAON)が併設されています。店内はガラス面を多く取った明るい空間になっており、ゆっくりと喫茶や軽食を楽しんでいただけます。また国宝殿オリジナルグッズやここでしか購入できないお土産もあります。また鹿音には「壱千年の小石」と呼ばれる貴重な小石がありますので、ぜひ探してみてください。

西洋まんじゅう 奈良詣
縁菓子 結燈籠
鳥居パンケーキ

開館時間・アクセス

開館時間

10:00~17:00(入館は16:30まで)

拝観料

一般500円

大学生・高校生300円

中学生・小学生200円

団体一般400円
※大学生以下の団体料金設定はありません
※特別展によっては、拝観料が変更になる場合があります

※団体料金は一般20名以上となります